ブラスバンドと吹奏楽の違い

日本においては、吹奏楽のことを指して「ブラスバンド(Brass Band)」と称されることが多いが、厳密には異なる演奏形態であり、吹奏楽は「ウィンドバンド(Wind Band)」と呼ばれる。

吹奏楽

吹奏楽は、フルート、オーボエ、ファゴット、クラリネット、サキソフォンなどの木管楽器と、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバなどの金管楽器、そして打楽器から編成される合奏形態である。多くの国では、警察や消防などの軍楽隊としての活動が目立つが、日本とアメリカにおいては、学校やアマチュア団体を中心に非常に多数の団体が存在する。

吹奏楽の世界的な歴史や、日本における吹奏楽の発展などについては、この場では割愛し、我々も最大限の信頼を寄せるウィキペディア大先生に解説を委ねる。

ブラスバンド

ブラスバンドは、コルネット、フリューゲルホーン、テナーホーン、バリトン、ユーフォニアム、バス、いわゆる「サクソルン属」と呼ばれる円錐管の金管楽器と、唯一の直管楽器であるトロンボーン、そして打楽器から編成される合奏形態である。その歴史は比較的浅く、19世紀にイギリスの炭鉱の労働者が一つの楽しみとして結成したバンドを発端としている。日本においては吹奏楽ほどの普及は進んでいない。

吹奏楽との大きな違いは、木管楽器を一切含んでいないことに加え、直管のトランペットではなく、円錐管のコルネットを使用していることや、フレンチホルンではなくテナーホーンを使用していること、バスにおいてはロータリーアクション式やフロントピストン式を使用せず、アップライト式のバスを使用することが挙げられる。

ブラスバンドにおいても、世界的な歴史や日本における発展などは、ウィキペディアに解説を委ねることとする。