直近の演奏会の開催予定について
Principal Solo Cornet(プリンシパル・ソロ・コルネット)
通常1名。高い技術力とソロとしての表現力を必要とし、オーケストラで言うところのコンサートマスターとしての役割に相当する。Assistant Principal Solo Cornet(アシスタント・プリンシパル・ソロ・コルネット)
通常1名。Principalのパフォーマンスを最大限引き出すためにアシストすることが求められ、かつ自身に与えられた音楽的役割も求められる。Tutti Solo Cornet(トゥッティ・ソロ・コルネット)
通常2名。Soprano Cornet(ソプラノ・コルネット)
通常1名。他のコルネットよりも短いE♭管のコルネットを使用。ブラスバンドの中で最高音を担い、メロディの高音部の補強や、突出したソロを受け持つことが多い。Repiano Cornet(リピアノ・コルネット)
通常1名。メロディや伴奏など多彩な要素を求められるパート。フリューゲルホーンとの連携も多く、コルネットの中でも独立した動きを担うことが多い。2nd Cornet(セカンド・コルネット)
通常2名。伴奏やハーモニー、低音部での力強いメロディを受け持つことが多い。トロンボーンやテナーホーンとの連携も求められる。3rd Cornet(サード・コルネット)
通常2名。基本的な役割はセカンド・コルネットと同様であるが、より低音部の吹奏に対して高い技術力やパワーがが求められる。フリューゲルホーンは通常1名で担うことが多い。ゆったりとした中での優雅なメロディをソロとして受け持つことが多く、高い表現力や歌心を求められる。また、ホーンセクションとして、テナーホーンと併せて合計4パートとしてのメロディを受け持つこともある一方で、ソロ・テナーホーンとのデュエットとして奏でることも多い。
楽器としてはコルネットと同じ長さでありながら、コルネットの2回巻きに比べてフリューゲルホーンは1回巻きとシンプルな構造をしているが、見た目以上に吹奏感は抵抗を感じ、コントロールの難しい楽器とも言える。
テナーホーンは通常3名から構成されるパートで、Solo、1st、2ndのパートに1名ずつ配置されるのが通常である。伴奏やハーモニーを担当することが多いが、時折ホーンセクションが一体となって奏でるメロディを担うこともある。
この楽器は誕生から今日まで研究が進んでおらず(ほかの楽器と比較して)、高音部や低音部を奏でるのが難しいといわれている。その一方で、ブラスバンドの響きを決定づける何とも言えない独特の音色が特徴であり、魅了されるものも少なくない、非常に魅力的なパートである。
通常1st、2ndに1名ずつ配置される。ユーフォニアムと同じ管の長さを持つが、管はユーフォニアムと比べて幾分細く、タイトな音色を持っている。舞台上の配置からもわかるように、ユーフォニアムやトロンボーン、テナーホーンとの音楽的な連携を求められることが多い。
楽器としてはテナーホーンと同様改良が他の楽器に比べて進んでおらず、コントロールが難しい楽器とも言える。第4番ピストンを有する楽器も存在するものの普及はしておらず、3つのバルブで演奏されるシンプルな楽器もしくは迂回管付きのコンペイセイティングシステム付きの楽器を使用することが多い。
通常Solo、2ndに1名ずつ配置される。場合によってはSolo EuphoniumをPrincipal Euphoniumと呼ぶことがあり、それほどブラスバンドにおいても重要なポジションである。オーケストラで言うところのチェロのトップ奏者のような役割を担う。
楽器としては非常に機動性に富んでおり、早いパッセージはもちろん、緩やかな曲において、しっとりと歌い上げることも得意とする。また、実用音域が広いため、バスとともに低音群として力強く演奏したり、高音部でコルネットとのデュエットを演奏することもある。
通常1st、2nd、Bassに1名ずつ配置される。ブラスバンドで唯一の円筒管であることから、大変直線的で力強い音色を必要とするときに重宝される。また、Bass Tromboneは、ヘ音で記譜されるブラスバンド唯一のパートであり、次に紹介するバスパートとの連携が求められる。
伝統的には、1st TromboneはF管の切り替えロータリーが搭載されたテナーバス・トロンボーンを用いず、画像のようなテナー・トロンボーンを用いることになっている。
通常E♭バスに2名(1stおよび2nd)と、B♭バスに2名(1stおよび2nd)が配置される。バンドの響きの豊かさを左右するパートであり、ブラスバンド特有の「オルガンのようなサウンド」の底を作り出す、縁の下の力持ちを担うパートである。E♭バス、B♭バスともに、大きな楽器ではあるものの機動力にも優れており、弦楽オーケストラや吹奏楽内では見られないような細かなパッセージを担当することも多々ある。
伝統的には、フロントアクション式のピストンやロータリー式の楽器は用いず、アップライト式を用いる。また、ほかの合奏形態ではあまりお目にかかれないミュートを用いることも多い。
通常ドラムセット1名、ティンパニ1名、クロマティックマレットなどに1名ずつ配置される。ドラムセットやその他小物においては、楽曲を前進させるリズムとしての役割や効果的な打音をはじめとして、ティンパニのベース音、クロマティックマレットのメロディなど、多彩な楽器を操るマルチなパートである。
オーケストラではティンパニに専属打者を配置することが多いが、ブラスバンドではパーカッションのメンバーが持ち回りで担当することが多い。